閃輝暗点コレクション
ただのみきや

むすう 雨のひとみ むすう
ひとみ むすう 雨のひとみ
カラダジュウ盗ミダシ 
セカイジュウ目隠シ 死 テイル
そらしろに朱鷺は繋がれ
止めどなく開き未知は流出  て
縫い付ける蛇のマナジリ
交じり合うマジナイ首をひねる音
ビジャクな破壊 耳を食む嘘
クジャクの散華なにも着ないで飛び降りた
濡れた硝子玉が映し出す むすう
おとこの表情かおの喜悦 
むすうの亀裂むすうの端数が
歯車に挟まり自転を止めた
だからひとりは火傷するほど冷たい
刃物でいっぱいの革袋になる
むすう 震える言葉の懐疑のひとみ
テーブルクロスの下で左手が絞った朝顔の
コンセキ むすうの手足むすうのむすめ
切断シ セツダン 死 て
夏の光と影 むすう 草履を履いた紅い舌の縺れ
ポケットにカバンにしまう むすう
トラ エラ レタ の万華鏡
トウゲン狂の
むすうの升目を
になって踊る閃輝暗点
・死 むすうに裂く
ひとつだけがむすう
居たたまれない痛み満ちて欠け
ギザギザの偽や戯のおうろら
崩れ落ちた虹の架け橋シカイを燃やす
詩・詩 むすうに咲く
ひとつだけがむすう
生きた希な異味編み未知を書け


  
          《閃輝暗点コレクション:2015年11月29日》







自由詩 閃輝暗点コレクション Copyright ただのみきや 2015-12-02 21:08:37
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