この冬の朝
たけし

ミシッ と鳴って
雪、軋む

ギクッ として
飛び起きる

「まずい、雪崩だ!」


誰もいない



4Fのベランダに出れば、
碧天に一筋の白雲
冷気が僕をヒンヤリ包み込み
眼下の歩道を子供達が走り廻る

此処に来て1年

いよいよ開きにくくなった瞼を、両手でこじ開ける。


自由詩 この冬の朝 Copyright たけし 2015-11-29 13:24:18
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