光のまつげ ⑤
信天翁

夏 熱苦しかった 公園の立木は
秋 身軽くなって
梢をより軽やかに おどらせている
 そして 庭木の葉先も
背伸びし終えて ほほえんでいる
野の鳥たちにむかって
招待状を提示するかのように

どうしたことか
ことしの木枯らしは まだこない
ふるさと 東海の里山には


自由詩 光のまつげ ⑤ Copyright 信天翁 2015-11-27 13:41:30
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