前に体重がかかっていますね
と　足型調べる靴屋さん

胸は反らせているはずなんだが
と　わたし

町中を歩いて
ウインドウに映るわがすがた横目で眺めれば
なんと言うことだ
前屈みでせかせかと小刻みに足を運ぶ
老けた親父
一緒に歩くことさえ
嫌っていた親父なのに

まるで死に急ぐようなせかせか歩き
大股でゆったりと　
自信に満ちた歩きはどこに行ったか

親父の言葉を私も繰り返すのか
　
　死に急いでいるのじゃ無い
　だんだん短くなる寿命
　片付けておきたいことはたくさんあるから