Bに捧げる朝食
レタス

晩秋の黄昏に
チェロの響きが肩に渦巻いて
痩せた胸を抱き包む

明日の朝は
この曲を聴きながら
ベーコンエッグとトーストにイチゴジャム
そして濃いめの珈琲を啜る

そのバロックは
ぼくにはとても心地よくて
明日の朝の食欲をそそるだろう

晩秋の朝に目覚めて
カーテンを開けた瞬間の鮮やかさを期待して
多分きっと
黄金の輝きは瞳を貫いて
鋼の身体を創るのだ

明日はきっと良い日になるだろう




自由詩 Bに捧げる朝食 Copyright レタス 2015-11-26 18:02:36
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