生きづらい
あなろぐ時計

生きづらそうだねと言われる度に
小さな箱に押し込められるようで
そんなことないって言えない彼らの善意に
大丈夫って言えない自分の弱気に

例えば生きづらさで紙幣数十枚損するんだったら、預金通帳叩きつけて言ってやりたい
「これぐらい失くしたって生きていける」って

いっそ全部辞めてやろうか
馬鹿にされたくなくて、へらへら笑って
泣き笑いの場所をいちいち弁える生活
こんなんじゃないとこんなんだ弁えろを繰り返して
汚い週刊誌読んでるオッサンに時間を切り売りする生活

死ねたら良かったのにと時々思う
大義の為に命一つで済むのなら、こんな楽なことはないだろう
それでも日本が平和なら、私は散る時をひたすら待ってやる
時間を切り売りしてゴミに替えて、そのゴミをかき集めて
ゴミ山の死にそうな腐臭の中で、袋一杯の汚物を携えて待ち構える

それなのに、それなのに
たまに生きづらそうだねと言われたい自分が疎ましい


自由詩 生きづらい Copyright あなろぐ時計 2015-11-26 00:48:57
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