ニロクジチュウ、ウカナイ
かんな
白い手先が折り畳んだ黒い風呂敷
角をピチリと揃えてたいそう丁寧に
ポタリと落ちた涙に星辰と名付ける
添い遂げようと恋情を抱いたおとこの
亡骸がひどく軽く腕に抱かれた
丑三つ時にただ月だけが浮かぶ
自由詩
ニロクジチュウ、ウカナイ
Copyright
かんな
2015-11-25 21:38:34
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