銀杏散る
chiharu


同じことを繰り返しながら
過ごす毎日でも
時間は流れている

信号が赤から青に
変わったときのように

たくさんの人が
立ち止まっては歩いている

どこへ向かって歩いているのか
私は知らない

私がどこへ向かって歩いているのか
みんな知らない

前に前にと
終わりに向かって歩いている

信号待ちの交差点

あの日、まだ緑だった銀杏の葉
今頃は歩道を金色に染めているだろう





自由詩 銀杏散る Copyright chiharu 2015-11-23 00:36:37
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