言葉の廃棄物
天竺葵

凡庸な言葉の花束に
なんの価値があるのだろう?
いくら集めたところで
枯れてゴミになるだけじゃないか

そんなことを考えていると
自分のペン先から流れ出ているもの全てが
所詮ゴミ処理場直行な気がして

大抵の言葉は消費されゆく
そんなことはわかっている だが
消費されることもなく廃棄される言葉の
気持ちを考えたことはあるか

花束にもなれず枯れてゆく
この言葉たちに
なんと声をかけてやればいいというのだろう


自由詩 言葉の廃棄物 Copyright 天竺葵 2015-11-22 22:44:21
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