道化
あなろぐ時計
少女の形は生まれたままに
触れれば崩れる可憐な花の
可憐を装う自己愛のままに
私の形は生まれたままに
触れれば煤ける奇妙なかさの
可憐に為れない泥臭さを愛した
わらうことを忘れれば
世界は無骨なコンクリートの様相
誰かが私に純粋を求めるならば
反吐の嫌悪を応えとしよう
わらうことを覚えれば
世界は酔ったようにぐらついた
誰も彼もが哀しき道化
私は異邦人のように闊歩する
嗚呼、強くなってしまったのだ
自由詩
道化
Copyright
あなろぐ時計
2015-11-19 14:55:08