消費社会、大量消費社会
消耗、消滅、穀潰し
受け取るだけで
貪るだけで
自分から何もお返ししない

それが嫌で
生産的になりたい、と思った
実際のところは単に
排出
してるだけかもしれないけれど
それでも良い
とにかく、何かを生み出したかった


費やされる時間は消えていく
過去となるのに１日も要らない
見てきた総ての何割を
僕は活かせているだろう？

受け取る側の責任とは何だろう？

“責任”と打ち込んだ僕の指の痙攣

それがあるとすれば
僕はそれを果たせていない自覚


何も残せずに死んだらどうしよう？
実はあなたの貴重な言葉から
何も受け取る事が出来ていなかったとしたら？
データには残るだろうけれど
本当は自分の心に何も残っていなかったとしたら？
僕の心には穴が空いていて
取り込んだ全てが
見聞きした全てが
経験した何もかもが
実際は抜け落ち
消え失せていたとしたら？

思い付いた事の悉く
たったそれだけしか
自分には無かったとしたら？
自分には僕だけしかなかったとしたら？
僕はあなたから何を受け取れるだろう
大切な何かを確かに
受け取っているのだろうか
形だけ作った掌の受け皿
その隙間から零れ落ちてはいないだろうか？



受け取るだけの人生は嫌だからと
生産的になろうとしたけれど
もしそれが
向き合ってさえいない“責任”から
逃げるためだったのだとしたら？

だったら
僕の中に本物の純粋な衝動なんて
もしかして無いんじゃないだろうか？



そんな僕は
いったい

何を受け取る事が出来るのだろうか