清澄白河の日
番田 

秋が深まった休日
ある日私は友人と地下鉄の出口で待ち合わせた
彼に驚かされ 携帯を アスファルトに
私は不意に落としてしまったけれど


倉庫街にある画廊に
私達は向かった しかし すでに移転しまっていたので
喫茶店でコーヒーを飲んだ
でも 味は どうということもなかったけれど


しかしなかなか素敵な空間だった 天井の
高い場所で ぼんやりと
白い陶器の音をコツコツと響かせながら
コーヒーを飲むのも 悪くはない気がする


それからまた 私たちは歩き出した
店員に教えてもらった場所へ
グーグルマップを頼りに 真っ暗な
十一月の道を


自由詩 清澄白河の日 Copyright 番田  2015-11-08 22:34:31
notebook Home 戻る