飽和
umineko

充たされれば
終わりだった
たとえば

クリームシチュー
何度も
おかわりしたあとの

認めあえば
終わりだった
そうだね

私の
たとえば
爪の先まで

あなたで充ちたから

もう
私は大丈夫

ひとりでいける

暗い港
遠い汽笛
私は

初めて見送る側だ

ありがとう
エンドロールが

あと少し
流れる前に




自由詩 飽和 Copyright umineko 2015-11-08 18:19:02
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