sakai
草野春心



  秋晴れの
  空に、境界線
  ……らしきものが浮遊している
  長いのも短いのも 互いに絡まり合って


  私は 時期外れの薄着をはおり
  アイスクリームを食べながら人を待っている
  ひらべったい風が標識をかじっては逃げる
  銀杏色に 腐れていく バス停




自由詩 sakai Copyright 草野春心 2015-11-01 09:23:18
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