帰宅の詩
もり

あなたがはにかんだ笑顔を
私に向けた瞬間に
人混みで
手などを引っ張るその度に
きりきりと
弓は引かれる
的の中心は広く
くっきりと
「サヨナラ。」の文字

もしも

もしも
千切れたなら、
走ってゆきます

どうか放さないで。


自由詩 帰宅の詩 Copyright もり 2015-10-30 17:05:12
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