あなたの目
陽向∮

あの日私はたまたま
上目遣いになってしまう位置から
あなたを見てた

どうしても上目遣いになってしまう位置なのに
あなたを見たかった
あなたはまるで動物でも見るかのように私を見て
穏やかに笑っていた

一度目が合って笑われてしまうと
あなたの表情を見たいがあまり
ますます上目遣いになる

その後給食の時間にあなたは一階にいた
私は二階にいたんだ
なのにまたあなたと目が合った時
二階にいる私は上目遣いで
あなたは一階から私を見下ろしていた

あなたはたまに私を見て笑っていたのを知っている
私は何も知らないような表情をしてたけど

今のあなたにとって私はどうでもいい存在だろうけど
私はあなたが今どこにいるんだろうと何度も思う夜を過ごしてる


自由詩 あなたの目 Copyright 陽向∮ 2015-10-28 09:59:54
notebook Home 戻る