滲んだ抽象際彩色
komasen333


揺らめいている心象図が手に取るように見える
だけど何一つ
気が利いた言葉が紡げない


少しでもいいから
紡ぎ続ける繊細さが僕にもあればと
想い焦がれては項垂れる夜が積み重なっていく 


戻れない景色に
君というすべてと
あの頃という抽象極彩色が滲んでいる


それを手がかりに
僕は僕のままで
居てしまっているわけであって


それを手がかりに
僕は僕のままで
どうにかこうにかならないものかと
願ってしまっているわけで


このままでは駄目なこと
はっきりとしている


このままでは始まらないこと
はっきりとしている


だからこそ
今を今日を少しでもマシになるように


だからこそ
今が今日が少しでもマシになるように


何ができるかじゃなくて
何をするか


何ができないかじゃなくて
何をしていくか


もっともっと突き詰めていく必要がある    
あの頃の分も、昨日の分も


もっともっと向き合っていく必要がある    
あの時の分も、昨日の分も


滲ませてきたすべてを浮かべる  
世界の端であろうとも


色づけてきたすべてを浮かべる  
世界の果てであろうとも


それはきっと何らかの形で
いつかに繋がっていくと想うから


それはきっと何らかの形で
どこかに繋がっていくと想うから


滲ませてきたすべてを浮かべる  
世界の端であろうとも


色づけてきたすべてを浮かべる  
世界の果てであろうとも


それはきっと何らかの形で
あの頃にも繋がっていくと想うから


それはきっと何らかの形で
あの夢にも繋がっていくと想うから


信じて  滲ませてきたすべてを
信じて  些細でも僅かでも


信じて  些細でも微かでも
信じて  色づけてきたすべてを


信じさせて  滲ませてきたすべてを
信じさせて  色づけてきたすべてを


自由詩 滲んだ抽象際彩色 Copyright komasen333 2015-10-28 09:56:20
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