リキュールな朝
そらの珊瑚

夜の粒が
とけだしてゆく
空の底は
うすむらさき色にゆるみ

未来が滴らした
おれんぢが
静かに攪拌されてゆく

ここは
宇宙の果てなのだ
あるいは
巨大なグラスに注がれた
液体の時間

四角い窓枠
ことりの形をした黒い影

伸ばした髪を
えりまきにしてる
朝はきーんと冷えてる




自由詩 リキュールな朝 Copyright そらの珊瑚 2015-10-22 08:44:18
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