水辺の恋
石瀬琳々

花一輪、波紋を作るみずうみにたゆたう心七月の舟


摘み捨てて赤い花ばかり選んでは水辺の恋の淋しいあそび


白い鳥飛び立つ果てに海がある君の涙をもとめて遠く


いとしくて細い指さきのばしては摘み取る果実青い雨が降る


祭り前夜ツインソウルの見る夢に目覚めるあしたリボンをほどく


夏の終わり帽子を風に翻し君のカルナパルつばさひろげて


星月夜、見つめ返すは遠い窓カレイドスコープを覗くまなざし


ただ君に寄せてゆく波いたずらに朱をこぼしつつ秋草の岸


水の重さ愛する罪はウンディーネ君の背中に雨音を聴く





短歌 水辺の恋 Copyright 石瀬琳々 2015-10-21 13:44:04
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薊道