No Exit
深水遊脚



破らずにれんげに乗せた小籠包 箸で突き吸う唇熱く


ラウンジであけたワインの残り香を求めボタンをふたつ外した


前に行きたくないだけで本当は難しいこと言いたくなくて


黒猫が私にみせる人肌は明るすぎない部屋の温もり


許されぬ歩みいままで悟られず 悟られたとてもう戻れない


短歌 No Exit Copyright 深水遊脚 2015-10-20 20:32:27
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