祈り
佐藤伊織


別手が側面環の中心部から這い上がる
リ紙を平面からわずかにそらせて
青島からやってきた肺殼隊の銃声にも
別手がある。常に別手が。
そうしたまま、多くの人-知が消滅した
それらは皆、羽のない天使になって焼け焦げたのだ。
叶えよ。すべてを。


自由詩 祈り Copyright 佐藤伊織 2015-10-19 22:39:04
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