キンタマ王子、つまらない技巧に走る
花形新次

キンタマそのものの威力の
衰えを感じ始めたキンタマ王子は
このままではいけないと
キンタマに桜吹雪の
彫り物を入れることを思い付いた
ちょうどラグビーブームが
到来しそうな予感もするし

日本人の求める儚さを
演出するつもりだったが
彫り師が間違えて
桜の葉を入れてしまい
残念なことに
見た目、桜餅みたいになってしまった

それはさておき
五郎丸のルーティンのように
内股になろうとしても
巨大なキンタマが邪魔をして
どうしても
がに股になってしまう
キンタマ王子だった


自由詩 キンタマ王子、つまらない技巧に走る Copyright 花形新次 2015-10-19 12:51:42
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