駆け抜けて一撃
瑞海


寒い
朝と夜と
青い
海と目と

冬の流星群の
波にのまれたなら
私はきっと
ずっと孤独だ
宇宙の塵となるんだろう
君があの時
言いかけたことも
忘れてしまうのだろう
人の夢とは儚い

そんな小さな命でも
立派に使おうと思う

銀河を駆け抜けて
虚しくなる気持ちを横目に
大きな星に一撃
涙が一粒
新星になる

左胸に
穴が空く


自由詩 駆け抜けて一撃 Copyright 瑞海 2015-10-17 21:52:28
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