僕はキミのこと
なにもしらないだろう
ボクが君のこと何も知らないように
フランツ・カフカの変身を読んだのは高校生の時
小説は一つの比喩を膨大な言葉で囲うことによって
成立させようとするものだって
変身は図書館で廃棄処分される予定の本を引き取って読んだ
適当に変身を読もうと思った訳じゃなくて
例えば横なんとかって人の蠅はそのまま読んでも面白くなくて
蠅からニンゲンを見つめた視点っていうのが面白いんだ
みたいな事前情報を偶々読んだからだ
ということは覚えている
今はその事前情報っていう奴がなんだったのか
まるで覚えていないのだ
ただ、調節ていうのはあんなに長い癖に一つの事しか
成し遂げられないっていうことと、
あんなに長いことかかないと一つのことは成し遂げられないということ
それだけだ、
それだけ、
夾竹桃
「っていうのは桃なのかな?
「例えばこれも一つの比喩になるんだろうか
「比喩に向かっていくんだよ
「存在自体が
「彼らは強い毒を持っていて、
今では、その多くが接木され
クローン化した物しかないから
中々実がつかないそうだ
「例えば、それを毒のなる木とかいて
夾竹桃で隠すんだ
「それを小説の中で救済してやればいい
「あるいは消毒液をかけるのさ
「あるいは
「あるいは
「あるいは
「きみが木になってボクが実になろう
「あるいは
その実を君が齧るのだ
即興ゴルコンダ(
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