金木犀
chiharu


あの日、
誰と何処で何をしていたか
みんな忘れてしまったとしても

もう会うこともない
ふたりになったとしても

いつか訪れる
終わりの日がきたとしても

…この命が尽きる日がきたとしても

繋いだ手の温かさと
ふいにふたりを包んだ

この花の香りの記憶を
わたしはきっと忘れないだろう



自由詩 金木犀 Copyright chiharu 2015-10-16 00:41:03
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