ある夜、東京
番田 

多くの人が溢れる街
私が この街に暮らして何年だろう
今 私に帰る場所は だけど 無い
そんな光を見ている 今の 私がいた


ロンバケのやっていた 昔見たことのある場所
隅田川の畔の深夜喫茶で昔のことを思い出す
静かな光を見ている 目
流れる車たち でも 思い出は見ることができない


昔サッカーボールを半年蹴っていた 私は
顔を見つけ そして仲間の名前もネットで調べた
そこにいた 彼らは 今でも サッカープレイヤー
私は 今はもう 毛嫌いしているスポーツ
もう 私は 帰ろう 今は
私を誰も待つことのないアパートへ
女と 最近 インターネットで知り合った
彼女と会うことはたぶん 一生 あり得ないけれど


自由詩 ある夜、東京 Copyright 番田  2015-10-13 23:29:12
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