悲しみ
w.tsubaki
ひとは悲しみを掻き集めて
宝物みたいに扱い 蓋をする
幸せはその優しさゆえに ふわふわと軽く
まるで夢のように 不安定に感じるのか
楽しさや喜びに 目は向けても
悲しみの重量は 記憶の中でより重いらしく
底のほうで積もりに積もり
だからこそ 安らぎさえ齎すかのように
安定しているのだろうか
音楽などでも昔から
楽しく幸せな詩よりも
悲恋(かなしみ)の詩のほうが
なぜかより心に
深く響くものらしいので…
自由詩
悲しみ
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w.tsubaki
2015-10-09 12:29:09