今日、道で
番田
求めている 金を 探して
歩く 邪路道 私の足
こらしている 目
道は 茂みの間を 続く
留まることなく 流している 汗
そこに見えるであろうものがあると信じて
歩いていく私の探し求めている 目
ただ 何も考えないまま
道を行く雪の中の登山者のように
日曜の代々木公園の有頂天になった人たちの 目
いくつものフリスビーの色の 軌道
少しこちらを向いた着飾った女性の 視線
人は皆 どこへ 向かう
私も夢を握りしめるように缶コーヒーを手に持ってはいるけれど
そこに ないものはないというのに
感じる 虚しさだけが 今日も 残る
私は また ないものを探し続けさせられたまま
貴重な一日を 失った
自由詩
今日、道で
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番田
2015-10-04 23:34:32
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