東の夜
あおい満月

両手で掴みとった羽根が、
灰になって消えていく。
白い大地に佇む夢で目が覚めた。

(もう、約束はしない)

嘘になる鍵ならいらない。
ひとりで生きると決めた刹那に
ことばの血があふれだす。

ひとつの孤独が生まれるたびに、
ペンを力強く握れ、
そうして描いていけばいい。
吐き出していけばいい。

ごらん、
東の夜が裂けてきて
朝焼けが滲んでいる。


自由詩 東の夜 Copyright あおい満月 2015-10-04 12:12:56
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