愛するランナー
非在の虹


不死身の愛
についてランナーは
語る
速度の愛に
ついてランナー
は語る
語るそばから逃げる

の激しい攻撃で
肉の痛みに耐えながら
零す
一滴の水分は
涙か あるいは
スポーツドリンクだ
途方に暮れて
差し出した手に
乗るのは
一個の独楽だ
そこにも
ここにも
小癪にも

がある
走るそばから
愛がある

から逃げられない不死身の

に向かって走る
しかない

する
ランナーは


自由詩 愛するランナー Copyright 非在の虹 2015-09-29 20:34:49
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