三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻 其の七拾六〜其の八拾弐
熊髭b


おっと、またお手紙が届いたぞ。
水曜会さんだけに返答して、たみさんに返答しないのでは
渡世の義理が立たないので
ちゃんとお返事を書いておくとする。
みんなも義理と人情は、大切にしろよ。


http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=30949

re:たみさん

たみさん、応答をありがとう。
システムに添わない形っていうのがいいじゃねえか。
水曜会さん同様に、こういう手紙はうれしいね。
俺が思うことは、だいたい水曜会さんのとこで書いたことと同じなので
すまねえが、そっちを見てくれればと思うのだが、
たみさんも水曜会さんも言ってるように
確かに俺も、信用できる読み手のひとに育てられてきたんだね。
本当に育ったかどうかはまた別の話だけどさ。
信用できる読み手っていうのは、
自分が思っていた解釈とまた別の視点を
説得力のある言葉で最後まで伝えてくれる相手のことだよな。
俺にとっても何人かそういうひとがいたわけで、
なんだかんだと、詩への興味を持続させてきたわけだ。
俺は詩が好きだというよりは、
見ず知らずのひとの、そんなお節介さに、ひとのぬくもりを感じて
こうネット社会なんざ、長くいると汚い面もたくさん見てしまうわけだが、
それでも、そんなお節介な関係が好きなんだな。

たみさんとは、批評ギルドのほうでも付き合いが始まりそうだけど
俺はやっぱり寅さんが好きなもんでね、
ちょっくらお節介なひとがいてもいいじゃねえかってやっていこうと思うのだよ。
というわけで、また、今後もよろしくね。ありがとう。




さらさらとお返事書いたところで、ちょっと告知をしておくか。
置き好き、じゃあなかった、お気づきの方もいると思うのだが、
まあ不思議!題名がいつの間にか奥様は魔女じゃありません。

『三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻』

そう、三匹が斬る〆(シャキーン!)なのですよ。
一匹目は、もちろんこの俺こと、吾髭b(本名を決して明かしてはならない身ゆえ)なのだが、
俺は百人斬りを果たしたところで、一時行方をくらますことにした。理由は聞いてくれるな。


というわけで、百一人目からは、二匹目が登場して、
詩人達をまずは百人斬りまくってくれることだろう。
俺もその人物の詳細はよく知らない。知っていることは、
早寝らしいから気をつけろ、ということだけだ。
うーむ、謎の手練だな。


そして、三匹が斬るというからには、三匹目がいるのだが、
その御仁は、二百一人目から登場するらしい。
これもまた詩人達をとりあえず百人斬りまくってくれるだろう。
同じく俺もその人物の詳細はよく知らない。知っていることは、
「隠し剣 鬼の爪」を会得中らしい、という未確認情報だけだ。
うーむ、ビューティーな手練だな。


というわけで、
決して1000作品読むのが面倒くさくなったからじゃないので、
変な風に勘ぐらないように。
読者も好い加減、俺の読みに飽きてきたことだろう。
でももう少しで姿をくらますので、我慢して今日もついて来い!


きゃあ、今日もぼちぼちいこか。



□其の七拾六

『ピアノ〜Melody〜』 天使  ☆☆☆☆☆
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24627

さてさて、やっぱりこの書き出しが落ち着きますな。天使さんはじめまして。天使というと、てるてる坊主をイメージするのは俺だけだろうか?フムフム、メロディーをツールにして恋心を歌うというのは、ある種一番初めの技的な段階だ。ドラクエのホイミみたいなものだな。でもさあ、自分自分自分で溢れさせまくりだよね。そんなに自分を溢れさせてどうする?だからホイミなのか。今日は一発目から行くぜ、がんばれっ(裸王子)



□其の七拾六半(番外)

『メガトンポエム』 つとむ
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=13129

未詩が出てしまったので、何も言わぬが、ちょっと面白い作品が出たので掲示だけしておくぞ。



□其の七拾七

『あなたの体から』 佐藤螺子  ★☆☆☆☆
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=18088

佐藤さん始めまして。きょうはちょっと疲れ気味なので、気の利いたコメントが浮かばなくて御免。言うな、それ以上言うなっ、てな具合のストレートな暗喩といったところか。あるいは陰喩。こういう比喩的な詩の難しいところは、裏と表の意味が両方とも面白くなければ、しっくりこない点だ。でもこの攻めの姿勢は好感触。俺も納まってみたいぞ。ちなみにゴルゴ13は、女と寝る時、いまだ一度も射精したことがないらしい。これぞ究極のマゾヒストのあるべき姿哉。あるいは究極のオナニストの姿也。(話し逸れマクリーチョ!)



□其の七拾八

『管制塔からの伝言』 王殺し  ☆☆☆☆☆
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=18649

王殺しさん、はじめまして。絶対王制からの脱却のようなお名前、心強いです。どんな詩なのかな、むむ、耳血のバランスの悪さが気になるなあ。なぜここだけ濃厚な言葉を使ったのかよくわからないぞ。俺もつい最近までよくわからなかったので、知った口はきけないのだが、バランスって何事にも一番重要になってくるんだな。刹那になればなるほど、バランス感覚は身についてたほうがいい。そういう詩感を磨いてみるのもいいと思うよ。



□其の七拾九

『きゃらめる 8』 アンテ  ★★☆☆☆
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10339

お、再度登場アンテさん。しかもきゃらめるの・・・8かよ(笑)1の次に8読んでるのも俺くらいかもなあ。さあ、判断が難しい読みにレッツ・トライ!俺は今まで、ひらがなで書かれた詩をたいがい、面倒くさいという理由だけで敬遠していたのだけど、これはとんだ思い込みだった。8ははなを軸足に、この世のあはれを紡いでいる。どちらかというと、きゃらめる1に比べると饒舌な感が強いのは、作者の中での明確さが違うのだろう。連によってその感は偏りがあるが、8連目くらいの自由な輪郭感が統一されていればもっとよかったのになあと思う。はなは、どうしても既成の言われ方を敷衍してしまうから、片足くらいはみ出るのは難しいなあ。でもこの丁寧さはどうだ。いいじゃないか。うん、通しで読んでみたくなる作品だ。



□其の八拾

『待つ人々』 丘野こ鳩  ★☆☆☆☆
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=25577

ランダムのひきは、人によってやはり個性が出るようだ。という俺も結構俺なりのひきの偏りがあって面白い。確率って不思議。さあ、お次は誰かな?丘野さん、はじめまして。「こ」が主張してますね。ほどよく裏切られる言葉の重なりが、よく調和を保って、風景画のように描かれている。これは、同意を求める詩だな。何かが足りないんだよなあ。何だろうなあ。やはり全体的にまどろんでいることに、言葉がどこかでよしと決めているところかなあ。能動的受動ってやつは、やっぱり果報は寝て待て、とまでは言わないけれど、「ひとびと」って偽っているところが俺にはどこか空虚な感じがしてしまうのだ。もうちっと引き受けてくれていたならばよかったんだけど。



□其の八拾壱

『今日の重量』 今村知晃  ★★☆☆☆
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=16377

好みだわを連発してたら、今村さんの詩をまた呼んででしまったか。こんにちは、三度斬り御免!さああ、今度はどんなだ。うをう、相変わらずいかすぜ。このまっすぐな瞳を見ろ。彼こそが現在の正しき青年の姿だっ。やっぱり好みだわ。今日の重量っていいじゃないか。うん、この詩自体が今日の重量をきちんと踏みつけている。俺もちゃんと通過してきたぞ。素直すぎて振り返ることも出来ないくらいに。でも問題は今日の重みだ。今日の重みが鳴らす過去と今日の床板を踏む未来だ。青年よ、転石苔を生ぜずだ!



□其の八拾弐

『愛』 最果タヒ   ★☆☆☆☆
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=16572

やばい、もう寝なくちゃ。夜の人間はお日様が苦手。寝る前にもひとつ読んでしまいにしようか。出でよ、美少女仮面ポワトリン!おっと、タヒさんが出ました。こんにちは、タヒさん。ポワトリン?ではではいきますよ。愛か。うーむ、ちょっと裏切られた感かな。一連目、すごくいいじゃないか。天井の西、右腕の東。この抑制具合。それに比べてなんだ、その後は。言葉を駆使して、自分自分自分ばかり語りん坊。だったら素直に右ストレートを出したほうがいい。愛しているという言葉を聞いてみたかったひとの詩は、犬も食わぬど。愛してるという言葉を聞いてみたかった人が、犬を盲目的に猫かわいがりするのだ。もっとナウシカのようにメーヴェ(言葉)を乗りこなせ。言葉に引きずられてはだめだぞ。愛について知りたければ、マービン・ゲイを聴くことをオススメしちゃう。



散文(批評随筆小説等) 三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻 其の七拾六〜其の八拾弐 Copyright 熊髭b 2005-02-15 14:10:41
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