秋を想う
ヒヤシンス


 木々の隙間を縫って滑り込む木漏れ日に太陽と緑の匂いを嗅ぐ。
 足元の緑はいつしか真っ白な絨毯になる。
 気がつけば木々の葉も色付きはじめている。
 夏は過ぎ去ったのだ。

 秋を想い、秋を詠う。
 人が来て、人は去る。
 この季節の匂いが好きな私は
 この時が永遠に続けば良いと思っているのだ。

 淋しさを認める秋。
 不意に訪れる出会いに胸躍る秋。
 誰かの心のキャンバスに彩られる秋。

 この短い季節に精一杯の愛を贈りたい。
 すべてが冬色に染まる前に。
 今日も愛と感謝にたそがれる。


自由詩 秋を想う Copyright ヒヤシンス 2015-09-26 01:04:52
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