花 氷
草野大悟2

やわらかな森に、
ゼリー状のものにくるまれて、
ふるふると
うみおとされた
泳ぎつづける
とがった季節の
ことば。

とけることのない氷のなかで、

うすれてゆく

花という名の十字架。


自由詩 花 氷 Copyright 草野大悟2 2015-09-26 00:21:45
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