葬送
ブルーベリー

葬式をした

引出から本棚から過去になった切れ端を袋詰めして古本屋へ持ち込んだ
ただ買取リストを仕事のように見て選択して
ただ無言で何も考えないように見積に頷いた
ただ未開封のDVDと生産終了のフィギュアが高値だったから
少し惜しいなと思って即答に悩んだのは内緒の話、


これは葬式だから

多分暫くして泣くんだろう

これは葬式だけど

一体誰の葬式なんだろう


死んだのは なんだったんだろう





古本屋に行く道すがら
仙台の街は女子力の高い女子達が
いつにも増してわらわら歩いて
それでも彼女達の今も
いつかは切れ端になるんだろう

さっき見た仙台駅のポスターだって
いつかは紙くずになるんだろう





帰り道に
香典代わりの良い小遣いに
晴れ空出ていた屋台に寄って
普段飲まないビールを飲んで
ついでにケーキを土産に買って

それで財布を終わりに仕舞った

綿麻のクロップドもそろそろ仕舞うべと
私は秋風を誤魔化すべく足早に帰った

おかげでイヤホンの買い替えは忘れた




自由詩 葬送 Copyright ブルーベリー 2015-09-23 03:37:00
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