死のにほひ
中村 ながる
蒼に魅せられて
解けてゆく 細胞の破片
融けてゆく 私のからだ
私だけが知っている 未開の地
髪を梳く匂いに死を感じて
私に「また」はないの
彼岸花の朱に優しい口づけを
自由詩
死のにほひ
Copyright
中村 ながる
2015-09-18 21:27:37