立体描写の仕方
りゅうさん
どんなに不合理に見える言動や行動にも必ず
それに対応する心的(真的)現実がどこかにあ
り――それは遠い過去の記憶やもしくは世界
のどこかなどに――それを見つけ出し正しく
反応した場合にのみ、個人の精神病様症状は
改善される。怒りの放出と諦念の悲しみを経
て頑なで融通の利かなかった姿勢は柔軟にな
りうる。精神病というのは現代においてなさ
れた発明であって発見ではない。他科の医者
のようにウィルスがあってどうこうという客
観診断を精神科医はできない。その虚構を可
哀想に今生まれてきた子たちは頭から信じこ
んでいるのは悲劇である。齢二十幾つで死ん
でいく若者にとって心のビョーキであったか
どうかなどに何の意味があろう?幻覚が見え
ても幻聴が聞こえても、思考盗聴されてると
感じても集団ストーカーされてると感じても
それでもきみは変ではない。聖書を読むと古
代人たちは幻覚や幻聴の世界に生きていたし
盗聴盗撮は実際にされている場所があること
をもうご存知だろう、当人がでなくてもだ。
集団ストーカーについては、"妄想の形態に
見る現代の夢追い人"というタイトルでレポ
ートでも書けるくらいだ。油絵を描くときは
モチーフの置かれている後ろの見えない線も
描くのだ。そうして初めて立体が存在感を持
って浮かび上がる。同様に変なことだってよ
くよく調べて後ろのからくりが見えれば、ご
くまっとうな生体反応であったと腑に落ちる。