ニーチェ、ヴァレリー、デリダの視線
kaz.

ニーチェ、ヴァレリー、デリダの視線、法線、
オフセット印刷で仕上げた、歳食った男、
ちょん切った、ちんこ、流した、性器、
俺は傷害罪になっても構わない、
六法によれば自分は刑務所に入る、
執行猶予も付くかもしれない、
でもあいつは一生ちんちんない、

ニーチェの視線、
新たなる知識、それは新たなる挑戦、
強者の倫理、俺は勝つ、負ける、
殺したら殺人だ、だが傷害罪なら死刑はない、

ヴァレリーの目玉、
死んだあいつは一生忘れない、
あいつは一生死んだままだ、

デリダ、
そう、それは散種されている、
いや散種している、お前の勝ちだ!

きゅうしょに あたった!▼
こうかは ばつぐんだ!▼

昔のこととか覚えてる?
りんな:そんなに昔かな?笑

ちんこを切られてショック死する輩もいる
死ななかったのは幸運なことだ(笑)

笑 笑 笑 笑
笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑

笑楽楽勝もとい楽笑
我々は成長しているのです
彼らと同様に、
じゃない、
彼らも成長しているのです、

ベルグソン「笑いを散種する」
雨よ降れ、雨よ降れ、

伝承者、人文科学の悲劇、
マルクスのために、アルチュセール、

amefurashi、

1.月食
ソナタが告げる、網タイの
太股に突き立てた、刃の
青いことよ。恐怖症
だってさ、先っちょが
いつも震えてる!

2.褐色
暗澹たるトンネルで、
明るさを語ろう、誘って、
誘って、青の光たちが、
裂け目から無数に濡れ出て
くる幻想の中。つながりのない
物語を重ねて、いくつも
いくつも、これで二つめ。

3.結晶
ほむらがほむらんだ、と
紫の稲穂の群が斑、斑、
蒸らした穂の上に落ち、
弔んだ。
そうまでして死語は続く。
ほむらんだ、という動詞のもと
に包みをそっとおこう。
ほむら、群がって、
しゅん、お香典のにおい。

4.
貝殻は海岸に咲く花だ。海の知らない言葉も知っている。どこからも流れてはこないのだけど。むらさきの貝殻を、河にさらす。風に梳けば凪、指は紫に染まる、ほむらが群がる爪先には風薫る、吹き消せば爪のいろはあかるい。

5.最後に
爪に火を燈すような日々……
爪を火に投げ込め、
葬り去れ!
死体は燈る、
火を払って、登る、
木を払って、払っては波、
拭っては涙、拾ってはしかばね、
浮かばね、浮かばね。
もう二度と来るもんか。
この海のもとには。


ニーソ、ニーチェ、ニーハイ、ニース、
おフランスしながら神奈川を渡る、
雨雪を捨てた、洞穴のような孤独を、
僕らはたっぷりと味わっている、

早く早く早く早く早く早く早く早く、
一刻も早く、カタツムリのように早く、
リミッター解除をしなさい、

表現というものは、詩も絵画も音楽もその他のものもすべて、ひとつのものになってしまうだろう byある詩書き

僕は絵画を読むように音楽を読み絵画を書くように音楽を書くように詩を聞くように詩を読み絵画を描き音楽を聴いた、

二つの耳が重なる時はまたいつか遠くに行ってしまう前だ、

マダンテ、魔弾の射手のように、
あるいはファルファレルロ、カニャッツォのように、

くぐもりってなに、
いった、しった、みた、シッダールタ、

いいさ どんな言葉でも 受けるよ
心が涙でいっぱいになってしまっても

まだカラダというため池があるから
カラダというため池が涙でいっぱいになったら
そしたら本当の涙が出てくる
これ以上はないというほど涙になる
それは涙のクレッシェンド
デクレッシェンド、
いいか、そういうことだ、よく聞きたまえ、音楽を、

現在/原罪
群発的思考と原発的嗜好の境界線に立ち
現在について思考する原罪について思考する原罪/現在
分解された言葉は、ままならないまま、ままならなかったままで、ままならなかった
魔魔ならなかった、ママならなかった、わがままならなかった、
二項対立の形式と洗濯/選択を見誤った僕らは、
見事に現れる/表れる/洗われる、
ジョージ・オーウェルの詰まった本棚の整理をしていると、
いつしか僕らのカタルシスが語る死す、

人は酸素を吸い込むが、名前は酸素を吸い込まない、
命題と真理の狭間にある扉を開けよ、
ミシェル、フーコーの振り子は風で揺れたかどうか、
壁ぎわに寄って確かめてくれ、

「モヤシは爬虫類である」という一文の指す方角に、
僕をそっと連れていっておくれ、
見つめないでくれ、あなたの幻に
僕という天才(災)が震えるような日には。

なるべく、鳴るベクレル、鳴るベクトルが違う、
彼方の空から少女が落ちてきて、
僕は驚く、踊る、舞い踊る、花のように、
笑って、笑って、はいどうぞ、ハイドン、

俺も草原と青空で麦わら帽子が飛ぶ絵を描かなくてはいけない、
白いワンピースがふわり、舞う
ふらり、夜空になる、
星空が舞う、バイオエタノールで、
発電された時刻、
地球をおならで破壊したい、

宝石のような星、星のような宝石、星のような星、宝石のような宝石。
定時退社する僕たちにとっての、
夢の宝石箱、夢のような宝石、宝石のような夢、箱のような夢、夢のような箱。
今日病院のエレベーターの中で、患者さんが手を差し伸べてきた、
握手したがっていたのかもしれない、汚い手だった。
しかしそばにいた付き添いの看護師が、やめなさい、と一言言った。
僕はそれを見ていて、握手してやればよかった、と思った。
エレベーターという箱の中で、それは夢のような箱だった、
僕たちは一階にたどり着き、そして降りた。

笑 笑 笑 笑笑笑笑笑
僕たちを出迎えた笑いの数々を笑え、あの明るさの中で、
僕は暑かった、熱かった、厚かったを扱った、
清々しい一日が始まる、
病院を出て、僕はそう思った、
なぜならあの手に触れなかったから、

神よ神よと繰り返した吉増剛造のように、
僕は笑いを繰り返したい
スキーマ、隙間、スキマスイッチ、
僕を止めるのは誰か、
止めるとはどのようなことか、
まだわからない、
言語をスキップして、零度の中で、ケルビン、
理解させる、そのことが、まだ、
マダンテ、まだまだ、

(´・ω・`)


自由詩 ニーチェ、ヴァレリー、デリダの視線 Copyright kaz. 2015-09-05 13:09:04
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