公園
吉岡ペペロ

草ぼうぼうが美しい

荒れ放題の草むらは公園だった

ベンチに座ると膝まで草に隠れる

ゴミが見当たらない

草に隠れているのだろう

遊具に涼やかな日が当たる

ぼくはそこでアウトリーチしていた


完結するような変化などない

完結するようなことは変化ではないのだ

手柄をたててはならない

身内には罵られなければならない

ひとびとが身動きのとれなくなるような衣服を

ぼくはぼくの人柄だけで他人につくらせるのだ

大義名分に酔わされるひとびとを

彼らを着るひとびとを

ぼくは殺されるまで欺き続けよう


草ぼうぼうで美しい

荒れ放題の草むらは公園だった

ベンチに座ると膝まで草に隠れる

ゴミが見当たらない

草に隠れているのだろう

遊具に涼やかな日が当たる

ぼくはそこでアウトリーチしていた








自由詩 公園 Copyright 吉岡ペペロ 2015-09-05 01:36:31
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