金の目と金の月
石田とわ



     わたしは帰る
     猫の住む我が家へと
     服も靴下も脱ぎ散らかし
     ひんやりとしたベッドへ
     もぐりこむ
     鼻先の生温かなけものの匂い
     うっとおしくもあり
     安らぎでもある   
     金の目に夜の月をみる
     猫の寝息をききながら
     疲れたからだにゆっくりと
     幕がおろされる
         


   


自由詩 金の目と金の月 Copyright 石田とわ 2015-09-04 23:37:21
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