蛍日記
梅昆布茶
ひかりのあたる角度によって
ものごとは綺麗に反射したりえらくくすんで見えたりもする
シャンデリアのある素敵な応接間
ある生命は空間を得るために代償を払う
それを得られない一部は
高速道路のした
井の頭公園のかたすみに
蛍のように仄かに光っている
いつも階段にいる野良猫は
おふくろが生きている頃からの室外ペット
もう10年来のつきあいだが
もうほとんど警戒しないようだ
よい天気の日には
僕のスクーターのシートで眠りこけている
最近嫌いなことばがある
他人のささいなこだわりに
「そんなのどうでもいいから。。。」
いいんだあなたのこだわりには
難癖はつけないから自由にやってくれ
いつかあなたの理想に
めぐりあえるように
世界があなたに微笑むように
そして
他の生命にも微笑むように
あなたが肯定や受容や
たいせつなことばを
じぶんのものにすることを
願っているのです