横顔
瑞海




カーテンの隙間から
穏やかじゃない光が差す
透き通る君の横顔は
夢のような気がした

触れられないのは
きっとそのせいである

いつの日か
別れの時が来る
ということも教える
しかしきっと
瞳に映らない
君を忘れることはない

この気持ちも
幻ではないかと思う
いつか空気に溶けて
なくなるような
そんな気がする

雨の中
名前を呼んでも
きっと君は
振り向かない

でも焼き付けておきたい
君の横顔を
白い肌にかかる睫毛を

この一瞬の
青い夏に
留めたい


自由詩 横顔 Copyright 瑞海 2015-08-25 23:09:06
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