はじまり
かんな



時を放って
昇っていく夕日について思考する
青くときに淡い時代の切れはしのよう
葉が呼吸をする間に語り合う
そっと息を止めたりして
手紙に書くように丁寧に話をして
愛はとくべつ
だから日常について話し合おう
誰かについてことばを啄むより
互いの空白を水彩で染めていこう
知ること知らないこと
自由というのは羽ばたくことではない
大人になるということ
誰もがサビを抱えている
生きることのうねりや阻むもの
綴りずらいことも
わが子の手をとって言う日がくる
自身が受け入れてきた現実が
不確かにならないように






自由詩 はじまり Copyright かんな 2015-08-22 15:10:05
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