Rusty
ガト
いろんな感覚が錆びて
緩やかに死んでく
街に出れば疲れて
ヤキがまわった、なんて
ぼんやり思う
頭に魔法の欠片が残ってて
誰かに秘密を教えたくなるが
その呪文はおそらく
言葉にすると説教に聞こえる
年老いたら
語り部になってはいけない
静かに指先をこすって
街頭をポンポンとつけて
あとは路地の向こうに
消えてしまおう
自由詩
Rusty
Copyright
ガト
2015-08-21 03:14:14