GHOST IN THE PARK
吉岡ペペロ

公園で自殺した

つぎのつぎの日には

痛快なくらい子供たちがそこで遊んでいた

夕暮れ

子供たちはそれぞれの明かりに戻っていった

喧騒のわだちを残して公園はしんとしていた

外灯は自身の影をひろげて

ぼくはまだ公園にいた


トイレであなたからのメモをみつめていた

エンディングロールのような文字をみつめていた

赤いバッグが静止画のようにひかっていた


公園で自殺した

つぎのつぎの日には

痛快なくらい子供たちがそこで遊んでいた

夕暮れ

子供たちはそれぞれの明かりに戻っていった

喧騒のわだちを残して公園はしんとしていた

外灯は自身の影をひろげて

ぼくはまだ公園にいた









自由詩 GHOST IN THE PARK Copyright 吉岡ペペロ 2015-08-18 00:29:28
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