触れ合い
吉岡ペペロ

苦しい

逃げ出したくなる

想像を手がかりにぼくは生きている

また黒い森に入り込んだ

ぼくの知らないところで

ぼくのいない触れ合いがかさねられていく


囚われたひとりの清らかな運命を

ひとりの切実な春のようなものを


苦しい

逃げ出したくなる

想像を手がかりにぼくは生きている

また黒い森に入り込んだ

ぼくの知らないところで

ぼくのいない触れ合いがかさねられていく










自由詩 触れ合い Copyright 吉岡ペペロ 2015-08-12 12:17:50
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