言葉が積み重なって詩になっていくように
あおたん
単音が積み重なって、コードになっていくように
不運が積み重なって、卑屈になっていくように
努力が積み重なって、成果になっていくように
怠惰が積み重なって、堕落になっていくように
言葉が積み重なって、詩になっていくように
いつの、いつでも、どこでも、何度でも、ほんの少しずつ存在は、感覚は、積み重なって
言葉が積み重なって、詩になっていくように
毎日は私という存在の上に一定のリズムを保って
ずいぶんと重なって
心が苦しい時があるのは、生まれてからずっと全ての存在
詰め込んだ重い重い日たち
心の中に降って降って降って降って降って降って降ったので
卑屈な性格は、たくさんの卑屈を時間と一緒に積み重ねて
明るい性格は、たくさんの笑顔を眩しいくらいに光らせて
言葉が積み重なって、詩になっていくように
毎日が積み重なって、今の僕があるように
焦る気持ちがあったときに思い出そうと思ったんです
言葉が積み重なって、詩になっていくように
ゆっくりしかできないけれど
この心で、できる限り明るいものを選んで
そんな風に、生きて行く以外ないじゃんと思った瞬間を
積み重ねるように何度も思い返してみるんです
それから、そんなことを忘れることも
きっとまた積み重ねることになる
言葉が積み重なって詩になっていくように
心以外のところから降ってくるものも
自分自身になっていくのだと思います
言葉が積み重なって、詩になっていくように