言葉が積み重なって詩になっていくように
あおたん

単音が積み重なって、コードになっていくように
不運が積み重なって、卑屈になっていくように
努力が積み重なって、成果になっていくように
怠惰が積み重なって、堕落になっていくように
言葉が積み重なって、詩になっていくように

いつの、いつでも、どこでも、何度でも、ほんの少しずつ存在は、感覚は、積み重なって

言葉が積み重なって、詩になっていくように
毎日は私という存在の上に一定のリズムを保って
ずいぶんと重なって
心が苦しい時があるのは、生まれてからずっと全ての存在
詰め込んだ重い重い日たち
心の中に降って降って降って降って降って降って降ったので

卑屈な性格は、たくさんの卑屈を時間と一緒に積み重ねて
明るい性格は、たくさんの笑顔を眩しいくらいに光らせて

言葉が積み重なって、詩になっていくように
毎日が積み重なって、今の僕があるように

焦る気持ちがあったときに思い出そうと思ったんです
言葉が積み重なって、詩になっていくように
ゆっくりしかできないけれど
この心で、できる限り明るいものを選んで
そんな風に、生きて行く以外ないじゃんと思った瞬間を
積み重ねるように何度も思い返してみるんです

それから、そんなことを忘れることも
きっとまた積み重ねることになる
言葉が積み重なって詩になっていくように
心以外のところから降ってくるものも
自分自身になっていくのだと思います
言葉が積み重なって、詩になっていくように


自由詩 言葉が積み重なって詩になっていくように Copyright あおたん 2015-08-09 02:00:06
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