マグマ
豆腐小僧

あっちむいてほい、と言われて
まんまとひっかかった
その顔の向いた方へ
大きな夕日が沈んでいく


今日も今日とて
僕は僕のままだった
そんな小さな誇りが
積もりに積もったおへその下
言葉未満のマグマとなって
わだかまっている


夕焼け小焼けの
一瞬なのだ
誇り高いけものに戻って
生きることは
さびしいさびしい
と叫んでいいのは
取り繕って笑うのは
苦しい苦しい
と叫んでいいのは
夕焼け小焼けの
一瞬なのだ
人の輪っかをちょん切って
自分で自分を推敲するのだ



自由詩 マグマ Copyright 豆腐小僧 2015-08-08 23:32:55
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