休息
陽向∮

今日はひとまず安眠しよう
ため息がひんやりとわたしをなだめる
もう十回読んだ小説はくたびれ
わたし自身と甚平もくたびれ
うながすようにクーラーが冷たい風をはきだす

見事なくらい夏は涼しい
美しさはせこい 虚しい拍手である
自殺したような暗闇が包む

明日もきっと死にたいんだろうな
考えていることは大体関係ない


自由詩 休息 Copyright 陽向∮ 2015-08-08 10:10:48
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