鳥角度
nm6

 
 
 
 
鳥角度、見た(ぼくの)ひとにちを終電車、ふりかえり逃げる。どうしてあんなことを(こどもの)と流れてゆく(せせりだしてしまう)蛍光灯。つるつるとした(足の爪で)金属の棒にもたれかかり(2000の)キャラメル色の毛糸の帽子の女の子。寝ている、ふわふわと(四角い穴が空いて)。



アが
閉まる
ときに鳴
る、注意音
がスピーカー
でゆがんでいる。
        ぼくは本の、ページをめくる。
        
        



鳥角度、フライ(飛ぶ)弓に乗せられて空中。そうでもないと思った(未来とか)雲のつかめなさが(斜め上の)たゆたう睡眠欲。(そそる)つるつるとした(足の爪で)無垢なひとりにつきとばされかかり(真向かいの)ミルクティ色のトレンチの女の子。を、見ている。いつのまにか(丸い夜にゆられて)。




鳥角度、
のです。
斜面、とりわけ斜めと
          い
           う
            恍惚。
から、
        ぼくは本の、

(ぼくの)(こどもの)(せせりだしてしまう)(足の爪で)(2000の)(四角い穴が空いて)。

から、
        ぼくは本の、

(飛ぶ)(未来とか)(斜め上の)(そそる)(足の爪で)(真向かいの)(丸い夜にゆられて)。


アが
ページをめくる。





酔ったひとがかなしいので、目をつぶったら眠った。
夢の中で見た、乳白色の肌触りを欲望して鳴け。


自由詩 鳥角度 Copyright nm6 2005-02-13 01:50:51
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