BLUE・MOON
南無一



いとも たやすく 風が 吹き

いとも たやすく 生きて きた

そこはかとなき しずけさに

緩やかに 風が きて

鉄塔の電線が 暗闇に 唸る

ながれゆく 雲の 切れ間に

BLUE・MOONの 光り きらきらと

いとも たやすく 風が 吹き

いとも たやすく 生きてきた ものだ

老いというものの 得体の知れない

不安に 怯え

BLUE・MOONの 青白き 光りを 浴びて

ただ ひたすらに 静謐を 願う






自由詩 BLUE・MOON Copyright 南無一 2015-08-06 22:14:23
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